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土地の相続手続きの流れを完全ガイド!書類・期限・費用から注意点まで

土地の相続手続きの流れを完全ガイド!書類・期限・費用から注意点まで

土地の相続は、一生のうちに何度も経験するものではありません。
慣れない書類集めや、聞き馴染みのない法律用語に戸惑い、つい後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、不動産相続の専門的な知見から、土地相続の手続きにおける全体像を詳しく解説します。

最後まで読むことで、法改正に対応した正確な手順と、親族間トラブルを未然に防ぐための方針が理解できますので、ぜひご参照ください。

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土地の相続が発生した際の詳細な手続き

さっそく、土地の相続が発生した際の具体的なステップを6つの段階に分けて解説します。

  1. 遺言書の有無の確認
  2. 相続人の調査(戸籍謄本の収集)
  3. 相続財産(土地)の調査と評価
  4. 遺産分割協議(誰が継ぐか決める)
  5. 相続登記(名義変更)
  6. 相続税の申告(必要な場合のみ)

なお、この一連の手続きは専門的な知見を必要とする場面が多々あり、全て個人で完結させるのは難しいため、司法書士に依頼して一任するのが一般的です。

ステップ①:遺言書の有無の確認

まずは、亡くなった方(被相続人)が遺言書を残しているかを確認します。

遺言書がある場合は、原則としてその内容にしたがって相続が進められます

  • 自筆証書遺言: 自宅や法務局(保管制度利用の場合)を確認。自宅で見つかった封印のある遺言書は、家庭裁判所での「検認」手続きが必要(勝手に開封することは許されない)。
  • 公正証書遺言: 公証役場に保管されているため、検索システムで調査可能(検認不要)。

遺言書は、自宅や公証役場・法務局以外にも、弁護士などに預けられている場合があります。稀なケースではありますが、所在の確認には注意が必要です。

ステップ②:相続人の調査(戸籍謄本の収集)

誰が法的相続人になるのかを確定させるため、被相続人の「出生から死亡まで」のすべての戸籍謄本を収集します。

「隠れた相続人(前妻との子など)」がいないかを確認する重要な作業です。
1人でも欠けた状態で行った遺産分割協議は無効になるため、非常に緻密な作業が求められます。

ステップ③:相続財産(土地)の調査と評価

相続する土地がどこにあり、いくらの価値があるのかを調べます。

  • 名寄帳(なよせちょう)の取得: 市区町村役場で、その人が所有していた不動産一覧を確認。
  • 評価額の算出: 相続税の計算には「路線価」、登録免許税の計算には「固定資産税評価額」を使用。土地は現金と違い、評価方法によって金額が大きく変動するため、専門的な知識が必要。

不動産の相続税計算は複雑な手順を踏む必要があるため、早期に税理士に相談することをおすすめします。

ステップ④:遺産分割協議(誰が継ぐか決める)

遺言書がない場合、相続人全員で「誰がどの土地を、どの割合で引き継ぐか」を話し合います。

土地の分け方には、主に次の3つの方法があります。

  1. 現物分割:土地を分筆(土地を物理的に分ける)して相続する方法。分筆後は各相続人の単独所有の土地となる。建物がある場合は現物分割できないケースが多い。
  2. 換価分割:土地全体を売却して、その代金を相続人全員で分ける方法。土地を物理的に分けるのが難しい場合や、誰も住む予定がない場合に最適。
  3. 代償分割:特定の相続人1人が土地を継ぐ代わりに、他の相続人に自分の持ち出しで現金を支払う方法。

相続人それぞれの要望に照らし合わせ、換価分割か代償分割を行うのが理想です。

なお、借金などマイナスの財産が多いなどの理由で「相続放棄」や「限定承認※」を選ぶ場合は、相続の発生から3ヶ月以内という期限内に決定する必要があるため注意が必要です。

※プラスの財産の範囲内で借金などの負債を返し、財産が残ったらその分を相続する方法

【注意】「共有名義」での相続はリスクが高い

「兄弟2人で半分ずつ名義を持てば平等だ」と考え、安易に共有名義にするケースがありますが、これは将来的なトラブルの火種になります。

▼共有名義のリスク

  • 売却や活用をする際に共有者の一部あるいは全員の同意が必要になる。
  • 次世代の相続が発生すると、持分が細分化されて相続されるためさらに権利者が増えて収拾がつかなくなる。

このような理由から、共有名義は共有者(相続人)同士の関係性の悪化や不動産の塩漬け状態を招き、収集がつかなくなるケースも多いのです。
そのため、土地の相続の際は共有名義を避けることを強くおすすめします。

ステップ⑤:相続登記(名義変更)

遺産分割の内容が決まったら、法務局で名義変更(相続登記)を行います。

これが完了して初めて、第三者に対して「自分の土地である」と主張できるようになります。

後述しますが、相続登記は2024年から義務化されていますので、定められた期限である3年以内に必ず行ってください。

ステップ⑥:相続税の申告(必要な場合のみ)

こちらも後述しますが、相続財産の総額が「基礎控除額」を超える場合は、税務署へ相続税の申告・納税が必要になります。

期限は「被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月以内」となっているため、税理士に依頼の上不備が出ないよう処理しましょう。

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【重要】2024年4月から始まった「相続登記の義務化」とは?

近年、所有者不明土地の増加が社会問題となったことで、2024年(令和6年)4月1日から相続登記の義務化が施行されました。

以下のポイントに注意して、土地の相続時には必ず相続登記を行いましょう。

▼相続登記の義務化のポイント

  1. 申請期限は「3年以内」
    相続により所有権を取得したことを知った日から3年以内に登記
    をしなければならない。
  2. 罰則(過料)
    正当な理由なく期限内に申請しなかった場合、10万円以下の過料が科される可能性がある。
  3. 過去の相続も対象
    法改正以前に相続した土地で、まだ名義変更が終わっていないものについても適用される。

相続税などとは違い全ての土地相続に関わるポイントですので、司法書士に依頼の上必ず行ってください。

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土地の相続手続きに必要な書類チェックリスト

土地の相続手続きには多くの書類が必要になります。

不備があると法務局から差し戻されてしまうため、漏れなく準備しましょう。

▼全員が必要な共通書類

  • 被相続人の戸籍謄本等(出生から死亡まで連続したもの)
  • 被相続人の住民票の除票
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 相続人全員の印鑑証明書(遺産分割協議を行う場合)
  • 土地の固定資産税評価証明書

▼ケース別で必要なもの

  • 遺言書がある場合: 遺言書(自筆の場合は検認済証)
  • 遺産分割協議を行った場合: 遺産分割協議書(全員の実印が押印されたもの)

▼主な書類の取得先一覧表

書類名取得先
戸籍謄本・住民票・印鑑証明各市区町村役場
固定資産税評価証明書税務署または市町村役場(資産税課など)
登記事項証明書(登記簿謄本)法務局

なお、戸籍収集等は非常に煩雑で手間のかかる作業となりますので、繰り返しになりますが他の手続きと合わせて司法書士に依頼することをおすすめします。

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土地の相続にかかる費用と税金

最後に、土地を相続する際に最低限かかってくるコストをまとめてご紹介します。

▼土地相続にかかるコスト

  • 登録免許税
    名義変更の手続きの際に必要。
    計算式は固定資産税評価額 × 0.4%(例:評価額5,000万円の土地なら20万円)。
  • 書類取得費用
    戸籍謄本や印鑑証明の発行手数料です。
    相場は数千円〜1万円程度。
  • 専門家報酬
    相続登記を代行してもらう際の報酬です。
    相場は10万円前後(土地の筆数や相続人の人数、複雑さによって変動)。
  • 相続税
    「基礎控除額 = 3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)」を超える際に納付する税金。例えば、相続人が子供2人の場合、3,000万円 + 1,200万円 = 4,200万円までは非課税。土地以外に預貯金などがある場合は、合算して計算。

なお、相続税は原則的に現金一括となるため、相続税が発生しやすい都市部などの土地相続では早めに税理士に相談しておくことが重要です。

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まとめ

土地の相続手続きは、相続登記の義務化によって「いつかやればいいもの」から「今すぐやるべきもの」へと変わりました。

遺産分割協議や手続きに伴う書類収集・作成など、行うことが多いため、司法書士に依頼の上スムーズな相続を目指しましょう。

こうした流れの中で、もしリスクの高い共有名義で土地を相続してしまった場合は、ぜひ当社にご相談ください。

当社センチュリー21中央プロパティーは、共有持分専門の不動産会社として長年にわたり多くのお客様の共有名義不動産の相続トラブルを解決してまいりました。
少しの懸念でも構いませんので、相続不動産を巡る共有名義トラブルでお困りの方はぜひお声がけください。

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この記事の監修者
永田 泰伸
永田 泰伸司法書士

司法書士ALBA総合事務所 代表
東京司法書士会新宿支部所属。平成16年に司法書士試験合格以来、一貫して司法書士業界で研鑽を積む。
相続に関する手続き・対策(遺言書作成、相続手続き、成年後見など)、不動産登記(共有持分、権利変更など)、そして債務整理(自己破産、個人再生、過払い金請求など)において、豊富な実績と深い知見を持つ。

会社設立などの商業(法人)登記や、各種裁判手続きにも精通し、多岐にわたる法的ニーズに対応可能。